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独白。

今日からまた一週間が始まるのかと思うとちょっとがっかりな自分です。
一日中家にいたい引きこもりさんです。外出ろ。

昨日も絵茶をしましたが特筆すべきものがなかったので特に書きません。
ご参加くださった明野様とレベーノ様、ありがとうございました。

久々に夢遊猫SS書きました。
今回はギャグ要素0です。

内容はルルカさんの独白。
明野様の所に上がっていたのを読んでとっさに書いたものですが、明野様にはイメージに近いと言って頂けたので個人的にうまくできた方だと思います。
ただやっぱり自分の書いたシリアスは臭い。
よく考えたら湖じゃなくて泉だったのでそこだけ変更してます。

追記よりSSです。
余裕(というかやる気)が出来たらHPも更新したいです。近々。
後書きを書くとしたらHPに上げたときかなぁ…




~無題~

昔から、歌を歌うのが好きだった。
声を出して、誰かの考えた、自分の考えた詩を、流れに任せて唄う。
それが、自分の中の嫌な物を全て浄化してくれる気がして、楽しかった。

海が好きだった。
いつまでも青く透き通っている海が、自分の髪が、解けて混ざるような感覚を感じて、
何となく、海と一体になってる気がして、好きだった。

ある日、自分の歌が海に浮かぶ船を、悪魔を、魔物を、魚を沈める渦を生み出すことを知った。
誰かが私に向かって何かを言った。
何を言っていたかは覚えてない。でも、少なくとも聞いて喜ぶような言葉ではなかった気がする。
一艘の船が私に何かしようとしていたから、何も思うことなく海に沈めた。

いくらか時間が経って、私は魔の海域で一番疎まれる存在となった。
でもそんな事、私にはどうでもいい話。
好きなだけ歌って、私に害をなす物は海の底に消えてもらうだけ。

今日も色々なものを沈めてやろうと思った。
思って、疑問に思った。
いつから私は沈めるために歌っているのだろう。目的と手段が入れ替わっていないか…と。
そう思ったが、今更な話なので、私は特に気にとめることもせず今日も歌う。

そんな事を繰り返していたある日のこと。
武器を持ったたくさんの悪魔達が、私を捕らえようと躍起になって襲いかかってきた。
私一人にこんなにたくさん。
笑える話だ。そんなに私は危険な存在か。
それなら、私だって抵抗してやろうじゃないか。
殺せるだけ殺して、死んだ奴らを嘲笑ってあげる。

結局、数には勝てず私は捕らえられた。
「お前も沈んで、今までに死んだ者達の苦しみを味わえ」と言われた。
私だってどうせ死ぬなら海と一体化して死にたい。
汚く血肉を垂れ流して死ぬより数倍もマシだ。
……そう思っていたのに、私が沈められたのは泉だった。
拘束されて、重りを付けられて、泉に突き落とされた。

どうしてなのよ。
何故海じゃないの。どうして緑色の苔が浮いているような汚い水の中に沈めるの。
巫山戯ないで欲しい。
歯ぎしりをしながら水の外を見る。
そこには、してやったりの顔で笑っている悪魔達。
喜びながら私が沈んでいくのを見つめてる。

そんなに私が邪魔か。
そんなに私が居たら嫌か。
そんなに私が死んだら嬉しいか。

憎らしい。
憎らしい。
憎らしい。

――お前達も沈んでしまえ。
お前達がそうしたように、私も嗤ってやるから――



「……なぁ、暇だからって俺の部屋に来るの、やめてくれないか」
「どうせ今日も行くんでしょう? 連れて行きなさいよ」

私がそう言うと、目の前の猫魔は小さくため息をつきながら頭を掻いた。

「まぁ良いけどよ。足引っ張らないでくれよ?」

私が話していた猫魔とはまた違う、そいつの親友が代わりに答えた。

「ふふふ、わざと足を引っ張ってやろうかしら」
「おまっ…、なんて事言いやがる」
「冗談よ」
「ホントかなぁ。お前が言うと洒落にならないんだよな」

二匹のため息がシンクロする。
仲のよろしいことで。

「まあいいや。行こうぜ、イクシア」
「ああ」

猫魔達の後へ付いていき、冒険に同行した。
こいつらに会ってから生者と関わる事が増えた気がする。
鈴芽はたまに会うと茶を勧めてくるし、双魔はたびたび私に手伝いを強要してくる。奇寄子は相変わらずあちらこちらをうろうろして、突然現れては色々な意味で驚かせる(まあ、驚いた素振りなんて見せないけれど)。
こいつらに至ってはPHSで付いて来いと一方的に言ってきたりする。
私の方から付いていくというと嫌な顔をする癖に。生意気だ。

「それで、今日はどこへ行くんだ?」
「そうだな。今日は――」

毎日冒険に行っているこいつらは、いつも一生懸命だ。
どんなことも全力だろうし、全力で楽しんだり悲しんだりする。
馬鹿らしいと思いつつ、馬鹿に出来ない気がするのは。

――私がそう言う事を既に失っているからなのだろう――

私を殺した奴らが今の私を見たら、どう思うだろう。
もしかしたら「丸くなった」なんて思っているのかも知れない。
でもそれは幻想。
だって私は、既に失ったものを持っているこいつらが羨ましくて、こうして眺めているだけなのだから。

「それ」を失ったのは、きっと死んだからではないのだろう。
いつ、どうやってそれを無くしてしまったかなんて知らない。分かりたくもない。
私はただ、いつでも余裕を持った表情で過ごすだけ。
失った「それ」を手に入れるのは、もう無理な話だから。
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どりーむぼうる

Author:どりーむぼうる
俗に言う底辺絵師。
好きなものばかり描く所為で画風が偏りがち。
しかも安定しない。
プロ絵はRPG用になんか作っていた顔グラ。

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